サイレントチャリティオークション~被災した子どもの支援へ~

写真を飾ることが、東日本大震災で被災した子ども達の力になります
御苗場は2011年から東日本大震災のチャリティーに取り組み、2015年からは作品を募ってチャリティーオークションを開催してきました。売上げ金額の一部を東日本大震災子ども支援基金へ寄付しています。御苗場での取り組みを通じて募金した金額は、累計1,970,814円(2020年10月時点)になります。
2021年の御苗場 vol.28では仕組みをサイレントオークションに変更し、チャリティーオークションを開催します。事前審査を通過した6作品が並びます。皆さまのご入札お待ちしております。
出品作品
No.1 亀田 亮 SAKURA ripple




外寸:503x313mm
厚さ:28mm
作家コメント
桜で有名な、伊那市高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの夜桜です。 波紋が生まれる瞬間を、待って撮影しました。 提灯の明かりが水面に反射する場所を重ねて。
写真家 テラウチマサトからのコメント
この作品はモニターで見た時も、プリントで見たときも「良いな!」と思った作品です。日本文学の香りというか繊細さと情緒を感じます。日本人が大事にしてきた小さな自然の気づきが含まれてる気がして、それが日本文学のエッセンスのようです。この作品を見ていて嬉しいのは見逃してしまいそうな小さな世界を逃すことなく撮っていること。この作品を部屋に飾っておくと静寂感を感じる部屋になるか、あるいは心の落ち着く空間になると思います。
株式会社フレームマン 牧重和氏からの額装コメント
額装は中身を引き立てるものです。静かだけど動きがある作品なのでそれを具体的に強調する体裁として浮かし額装というもので装丁いたしました。
No.2 石戸 俊夫 After victory




外寸:580x345mm
厚さ:45mm
作家コメント
2018年06月19日のサッカーW杯予選リーグ初戦の日本対コロンビア戦後の渋谷のスクランブル交差点付近の様子を撮影した写真です。 日本が試合に勝利し人々が歓喜に沸く様子をシャッタースピードを遅くしてブラして撮影したのですが、帰宅後に写真をチェックすると一枚だけ私の近くでストロボをつけて撮影していた人のストロボの光をもらっていて、人々の動きがブレているところと止まっているところがあいまっていい感じに写っていました。
写真家テラウチマサトからのコメント
この写真の魅力は人の動きと、偶然近くで光ったストロボの光によって止められた人の一瞬の時、その両方が塩梅よく写真表現として写されていることです。また、ワインやウイスキーのように熟成させ、時間をかけて作られる物が良しとなるような、この写真は今は絶対に見られないシーンだからこそ、時を経て新たに感じる色んな意味を持つ写真ではないかと思います。ストロボによる写真技術で表現したことと今の時代だからこそ感じさせるメッセージが、見る人にいろんな思いを運んでくれると思います。この作品を部屋に飾ることで人との会話が始まるような、そんな刺激をもたらしてくれる写真だと思います。
株式会社フレームマン 牧重和氏からの額装コメント
写真展での額装だとシルバーのアルミフレームに白いマットを被せて飾るのがスタンダードです。言ってみれば写真の「正装」というものなのですが、もう一つ、昭和の時代から使われている「正装」があります。木製パネルです。板パネルとも言われるこの装丁は、額が高価だった時代、何とか写真を引き立てる方法はないかと模索する中で自然発生的に出来上がったスタイルです。壁に紙を直張りでは主張しないところ、パネルならその立体感で作品を主張することができます。昭和世代だと安価で個人でも加工できるということで、馴染みのある装丁ですが、ほんの少しアレンジをすることで、令和の時代でも通用するというところをお見せできればと思います。
No.3 家坂 弥来 努力は見せびらかさない




外寸:657x504mm
厚さ:30mm
作家コメント
朝7:00頃、人がまばらな公園。綺麗な桜には目も暮れず、シュートの練習を黙々とする少年。努力は見せびらかすものじゃないな、と改めて彼から学びました。黙々と、淡々と。
写真家テラウチマサトからのコメント
緑濃い公園の中、スリーオンスリーのバスケットボールのコート。そこで一人で練習しているこの時間。この作品を見たとき、僕の中では穏やかな気持ちが沸き立ちました。晴れ晴れと穏やかな気持ちにさせてくれる魅力がありました。日常の瞬間がとても貴重であることを思わせてくれる魅力がこの写真にはあると思います。部屋に飾っておくとその部屋の空気を整えてくれそうな写真だと思い選びました。
株式会社フレームマン 牧重和氏からの額装コメント
額装する際、考えるのは引き立て方としてどのような手法、加工がいいかということを考えています。作品のモチーフに寄り添ったり、そのシーンや、色とかも情報にします。家坂さんの作品の場合は静と動が存在し、それが少し離れたところからの描写ですので窓枠からのスナップというイメージで追い込んでみました。
No.4 清水 純一 おおきな桜の木




外寸:510x657mm
厚さ:30mm
作家コメント
通りがかった住宅地に空き地があって、そこに大きな桜の木があった。妙に惹かれて、撮影する事にした。 ライティングして綺麗に撮りたいと思い、夜中になってから撮影した。しばらくしてから、この空き地を通りがかった時、そこにはマンションが建っていた。 あの時「最後にこの場所で撮影して」と言われたのかもしれない。 作品タイトルは、シルヴァスタイン作の絵本【おおきな木】とこの桜の木の物語が一致するような気がして、このタイトルにしました。 おおきな木の物語では、最後は木が幸せで終わっているので、この桜の木もそうであってほしいと願っています。
写真家テラウチマサトからのコメント
写真はコメントやステートメントによって大きく影響するようになってきています。まず夜桜でライトアップされてるのかと思いきやご自身でライティングされてるのだということをキャプションで読み驚きました。また、この桜はすでに無くなりその跡にマンションができたという事実を知りました。そう思うとこの桜が切り倒される運命を理解し、最後の命を精一杯輝かしているようにも見えました。なのでこの作品はキャプションと一緒に読みながら見ると深いところに連れて行ってくれるものだと思います。部屋に飾ると主張してくる写真だと思います。昼は大人しく見える写真かもしれませんが、夜になった時にはちょっとこの写真見て一杯やろうかなという気持ちになりますね。
株式会社フレームマン 牧重和氏からの額装コメント
額装は自由ですが、実はプリントも自由です。現実問題としては、規格や予算等大人の諸事情によって様々な制約がありますが、この作品は、最大限大きくするべきと思いました。また、作品サイズに見合う、シンプルでごつい感じの枠にすることで、その存在感が生かされると思います。今はないものでも写真なら、額装すれば、そこに存在します。作者さまから優しい感じでとのリクエストがありましたので、フレームを角にせず緩やかなカーブの縁にしようかとも思いましたが、ひっそりと咲く桜に敬意を払う感じで、逆にエッジを立たせてワイドなフレームに入れることで尊さのようなものが感じられるようにしてみました。
No.5 矢野 巌 日々是欠伸




外寸:205x205mm
厚さ:28mm
作家コメント
人間向けに品種改良された猫は野生では生きていけません。 そんな彼らが生きていられることは、穏やかな日々そのものだと思うのです。
写真家テラウチマサトからのコメント
猫の周りに見えるオレンジ色や黄色が明るい気持ちにさせてくれます。生後何歳の猫か分からないけど、まるで生まれたばかりのような生命力と愛らしさのある猫がドアの隙間から垣間見える表現力に痺れます。周りは暗いのに細いスリットから「にゃあ」と鳴いてる猫の世界が色とりどりだった事が魅力です。この写真がどういう風に額装されてどのサイズにプリントしてできてくるのか楽しみです。
株式会社フレームマン 牧重和氏からの額装コメント
悪戯ココロのある作品だったので、ちょとワルノリしてみました。
No.6 小林 優里 ひとやすみ




外寸:393x302mm
厚さ:25mm
作家コメント
散歩中、木漏れ日の中にぽつんと残されたベビーカーが目に入りました。普段は赤ちゃんを乗せて、いろんな場所を行き来しているベビーカーも、この時ばかりはゆったりと日向ぼっこを楽しんでいるように見えて、「お疲れさま」と声をかけたくなりました。
写真家テラウチマサトからのコメント
2枚の写真の組み合わせのセンスがあると思います。ベビーカーを撮った立ち位置とは反対のベビーカー側から公園に写りこんでいる木の影を撮り、それを2枚の写真で並べて一緒に見せることで視点が二つがあるという楽しみ、立体的な面白さがあります。こういった組み合わせは、写真をやっている人達にはたまらなく面白いと思います。いろんな見方ができると思いますが、暖かな日差しの中で「お疲れ様」って声かけたくなるベビーカーとそのベビーカーが見ている風景みたいに見えてきて、
この組み合わせの妙と距離感が表現されたこの作品は部屋に飾ることがちょっと選んだことの誇らしげな気持ちにさせてくれるのではないかと思います。綺麗なもの、可愛いものを飾るのではなく、アート作品を飾っている気持ちになるんじゃないかと思います。
株式会社フレームマン 牧重和氏からの額装コメント
2コマで1枚の作品という、トリッキーな作品ですので、極力シンプルな額にすることで作品を強調できるかと思います。額をタテにするか、ヨコにするかで迷いましたが、作品として2コマで「ヨコ」でしたので、そちらを尊重いたしました。
チャリテイーオークション 額装作品の公開!
注意事項
審査方法
御苗場総合プロデューサー テラウチマサト氏および株式会社フレームマン 牧重和氏にて審査を行います。
・応募する作品については、作家自身が以下の全ての事項を保証できるものとします。
1. 応募する作品は、応募する作家自身が制作した作品であること。
2. 応募する作品は、第三者の知的財産権を侵害するもの
(盗作等を含むが、これに限らない)ではないこと。
3.公序良俗に反する作品ではないこと。
・チャリティーオークションに出品されるすべての作品は御苗場の広報活動において使用させて頂きます。
・チャリティーオークション入選作品は会場にて入札されなかった場合、当オークションをサポートしている「M PROJECT」が5,000円にて落札させていただきます。額装した作品は作家の方にプレゼントしお持ち帰りいただけます(後日発送)。
・応募作品に関し、著作権・産業財産権等に関するクレーム・紛争が生じた場合には、作家が自己の責任と費用においてこれを解決するものとし、主催者・運営者を含む本オークション関係者に一切の迷惑をかけないものとします。
・連絡は電話、メールで行います。携帯のメールアドレスで応募される方は御苗場事務局からのメールが必ず受け取れるように設定してください。
応募資格
・上記注意事項に同意いただいた方
主催::株式会社シー・エム・エス
協力:M PROJECT/株式会社フレームマン
チャリティーオークション出品参加3のポイント
1.データを1点送るだけで簡単に参加可能
チャリティーオークションに参加できるのは、審査を通過した5作品のみ。「御苗場」プロデューサーのテラウチマサトによる事前審査があります。額装を施すことでより魅力的になる作品を、厳正な審査で選出させていただきます。
2.プロの手でプリント、額装・加工されたあなたの作品が御苗場会場に展示
審査に通過した作品は、額装のプロによる装いによって御苗場会場に展示されます。
作品は5,000円をスタート金額としてオークションにて販売されますが、もし販売に至らなかった場合は、御苗場のM PROJECTが買い取り、作品は出品者にプレゼントいたします。
プロの目線から写真作品を引き立てる額装をこれまで施していただきました。


[サイズ:額外寸320x320mm/仕様:木額装]
牧重和氏(株式会社フレームマン)による額装コメント
家の中で目にした時、気持ちが動くような額装、パッと目に入ってきても、ざっと眺めても、その存在を確認できるような額装はどんなもんかと考えたら、一番スタンダードな額装になりました。スクエアな作品なので、同様にスクエアに、作品の世界観をしっかりさせるために周囲にマットを配置して閉じ込めるとともにどこの壁に持っていっても変わらない存在感を出せるようにしました。縁は木製で色は拭き取りの白という、少し木地が見えるものにし、マット同様、壁を選ばない仕様にしました。


[サイズ:額外寸912x662mm/仕様:木製パネル加工+アクリルボックス]
牧重和氏(株式会社フレームマン)による額装コメント
加工方法は木製パネル加工した作品にアクリルボックスを被せるという額装です。シンプルに押し出し感を出そうと考えて木製パネルをチョイスした上に、作品の水のシズルと場景をしっかり見せつつ、閉じ込め感をプラスしたいということで、今回、アクリルボックスという装丁を思いつきました。また、サイズも大きめにして存在感を出すことで作品の意図を強調するように考えました。
3.落札金額の50%を作家に還元、50%を東日本大震災子ども支援募金に寄付
皆様のあたたかいご協力のもと、2015年からの御苗場の活動を通して累計1,970,814円(2020年10月時点)の募金金額が集まり、東日本大震災子ども支援募金へ寄付させていただきました。日本ユネスコ協会連盟に届いた奨学生やそのご家庭から感謝のお手紙を紹介します。
オークションの流れ(昨年と大きく変更しました!)
「サイレントオークションとは?」
競りは行なわず入札された方の中で最高額をつけた方が落札者となる形式のこと。
最終日まで誰に落札されるか分からない(サイレント)ため、作品をじっくり鑑賞し入札する楽しさがあります。
【全体の流れ】
●出品作品応募締切 :4月11日
●出品作品公開 落札スタート: 5月14日
●落札発表 :5月23日 表彰式にて
出品者の流れ
募集内容
写真作品1点。テーマはございません。あなたが誰かの手に届けたい1枚をご応募ください。
※応募に関してよくいただくお問い合わせをまとめています。こちらもご確認ください。
チャリティーオークション当日までの流れ
1.応募フォームより作品を1点応募
2.審査にて、5作品を選出
3.御苗場Webサイトにて通過作品を発表。ご応募いただいた方にもご連絡いたします。
4.額装・加工された入選作品を御苗場会場での展示とWebサイトに掲載します。
5.見事チャリティーオークションの出品者として選ばれた方は、Webサイト掲載する作品のコメントを提出していただきます。
応募方法
下記「チャリティーオークションお申し込みフォーム」よりデータにてお申し込みください。応募は無料で1人1作品まで応募できます。フィルムの場合も応募の際はデータにて申込みをお願いいたします。
※たくさんのご応募ありがとうございました!
「入札用」のボタンは下へスクロールするとあります。
申込締切:2021年4月11日(日)中
応募に際しての必要事項
氏名・フリガナ・連絡先・作品のタイトル・作品コメント(100~150字前後)
作品のデータ(1MB以上、jpg形式)まで
入札者の流れ
1. 額装・加工された入選作品を御苗場会場での展示とWebサイトに掲載します。
2. 入札したい作品をフォームから1,000円単位で入力(入力後、自動返信メール受け取り)※スタート価格は5,000円
3. 入札の締め切り時間は5月23日(日) 12:00まで
4. 御苗場授賞式内で最終落札者のニックネームと金額を発表!
5. 落札者は事務局スタッフよりご連絡差し上げます。
6. 御苗場Webページにて落札金額とニックネームの公開
販売金額
1作品5,000円から。
作品が落札されない場合は、当オークションをサポートしている「M PROJECT」が買い取り、作品を出品者にプレゼントいたします。
入札方法
下記、チャリティーオークション「入札フォーム」よりお申し込みください。
落札金額の50%を作家に還元、50%を東日本大震災子ども支援募金に寄付
皆様のあたたかいご協力のもと、2015年からの御苗場の活動を通して累計1,970,814円(2020年10月時点)の募金金額が集まり、東日本大震災子ども支援募金へ寄付させていただきました。日本ユネスコ協会連盟に届いた奨学生やそのご家庭から感謝のお手紙を紹介します。


よくあるご質問
Q. 御苗場出展者以外も出品できますか?
出品可能です。誰でも、1人1点まで無料でご応募いただけます。
Q. 他のフォトコンテストなどでの受賞作品も応募可能でしょうか?
応募可能です。
Q. 今回、御苗場で出展予定の作品でも応募は可能でしょうか?
応募可能です。
Supported by

御苗場の出展を機にギャラリー所属の作家としてデビューした人、海外の有名写真サイトで紹介された人、写真コンテストで入賞した人、写真集を出版した人が、次々と生まれています。 御苗場を通じてひとりでも多くの作家がチャンスを得、羽ばたいてもらいたいという想いに賛同する方々によって、2016年2月開催の「御苗場vol.18横浜」より、「M PROJECT」は発足いたしました。 「M PROJECT」への資金は、御苗場に参加する新進作家のデビューサポートに充てられます。
「御苗場vol.28」では、チャリティーオークション開催と運営及び購入の費用や、御苗場出展に関わる運営のサポート費用として使用致します。ご協力、ご支援頂ける方々に関しては、これからも、会社、学校、団体、一般篤志家問わず今後も受け付けて参ります。
「M PROJECT」へご賛同・ご協力くださいます方は、事務局までご連絡頂ければ嬉しく思います。引き続き、ご協力くださいますようお願い申し上げます。
協力 株式会社フレームマン
