三浦勇人 写真家
2016年より東京にて写真家として活動を始める。
◎Solo Exhibition2017「刹那と静寂」
2018「憂いの影」
2020「忘命の箱庭」
2020~2021「哀の喪失と創生 in Firenze」
〇Art Fair・Affordabl Art Fair 2018 in Amsterdam 北井企画ブースにて出展
・SICF20
・IAGAWARDS 2020
その他展示多数
「忘命の箱庭」 緑にあふれた場所で育った私にとって東京には植物などはほとんど存在しないものだと思っていたが、生活をしていく中で、東京では花が生活の中にたくさんあふれているんだなと感じた。 しかし、それは私が今まで見てきた花の姿とは違う表情だった。今まで見ていた花の刹那的な生の流れの中で生きる逞しく美しい花ではなく、人間のエゴの様なもので飼いならされている気の毒さにあふれた花が色濃く私の目に映った。
昔見た逞しい花の姿も東京で生活していく中で次第に薄れていき、記憶の中の曖昧な影の中でしか生きていられなくなっていく。私は恐怖や不安を感じ、衝動的にそこで生きた花を記録し始めた。
今回の作品たちは突然死んだような花を写真という形にして、私の想像する死や哀しみのイメージを紛れ込ませた作品となっている。