中判フィルムカメラ(RZ67)を手にヨーロッパを旅しながら撮り歩く。旅程には都会だけでなく緑や水といった自然を感じられる地方を取り入れる。特に田舎の小さな街や村が好み。
2019年の夏、イストラ半島を旅しました。深夜に到着し、翌朝心を躍らせながら写真を撮ろうとしたところ、カメラが故障していました。絶望の中で3日目にたどり着いた海辺の街と青空を見て、非常用シャッター(シャッタースピード1/400固定)で撮れるだけ撮ろうと思って撮ってきた写真です。それから1年後、世界は旅することができなくなり、このときの写真が特別な1/400の世界になりました。