T07 山口晋平

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プロフィール

1986年東京都府中市生まれ。神奈川県横浜市で育つ。東京農業大学造園科学科で日本庭園やランドスケープデザインについて学ぶ。公園管理運営の仕事をする一方、2014年から写真家として国内外で写真を展示。東京アートブックフェア、Polycopiesなどに出展。閉塞感に抗おうとする心象風景を表した「stand」で2019年の御苗場年間最優秀者に選出。

ステートメント

住宅地にはその土地の人々の在り方がよく表れる。高度成長期に東京のベッドタウンとして急速に開発された神奈川県横浜市の丘陵地の現在の姿を見つめることで、果たして私たちは何を築いてきたのか、そしてどこへ向かおうとしているのか問い直してみようと思った。
撮影を続けるうちに見えてきたのは、親切で清潔、多様性に富みユーモラス、ちぐはぐで場当たり的、歪でどこか空虚な風景。細部では几帳面で繊細な仕事をする一方、全体的なものや長期的なものに関して無関心でビジョンを持たない現代の日本人の傾向が表れているように思える。
直近では新型コロナウイルスの影響で東京都心からの流入が進む一方、将来的には少子化が進み人口は大幅に減っていく。空き家や空き地が増えたあと、次にどんな風景が訪れるのだろう。

出展作品